成都(九寨溝・黄龍)と上海の旅

20012年9月17日〜22日

今回は成都(四川省)と上海へ。
中でも第一の目的地は世界遺産の九寨溝と黄龍でした。

ちょうど時は尖閣諸島問題で日中は緊張のさなか。
おかげで予定していた「三国志ゆかりの地」には行けなくなるという残念なこともありました。


成都の街
三国志でおなじみの蜀の都だった成都、2300年の歴史があるそうです。
山が多く緑豊かな穀倉地帯でもあるこの地ですが

中国大都会の一つでもある成都の街は
大きなビルディングの風景がどこまでもず〜っと続いていました。

川劇(せんげき)」を見てきました。(左)
これまでも中国伝統芸術と言われるものは幾度か見てきましたが、それらの中でも一番芸術的に感じられました。
変面、影絵、二胡演奏、雑技等、中国らしい雰囲気に浸れた良い時間でした。


川劇」の隣にあったスーパーで購入した果物です。(右)
洋ナシ、桃、ミカン、ドラゴンフルーツ、そしてナツメ。占めて360円程度、どれも甘くて美味しかった。
収穫後は追熟しないというドラゴンフルーツは、産地が近いのでしょうか
大サイズでしたがちゃんと熟して甘く、喉の渇きを癒してくれました。

ナツメは日本では見かけませんね。
虫がつきやすいため農薬の使用量が多く、検疫で引っかかるのだという話を聞きましたが・・、
シャリシャリしてとても美味しいのに、残念ですねぇ〜。
成都にて、ホテルの朝食バイキング。
お菓子のデコレーションが中国的でダイナミック。(左)   
 四種のお茶が用意されていました。 中国的なもてなしに感動。(右)

 ☆

成都のパンダ繁殖センターにて。

60万年前にはパンダは世界各国に生息していたそうです。
今では全部で千頭も超えないまでに。 動きが遅いのと順応性が弱いのがその原因らしい。

「中国の宝」だというパンダさまたち、
暑がりなので気温の高いときはクーラーの部屋に行ってしまうそうですが・・、
でもこの日はよく動いて、沢山ポーズとってくれました。
こちらは大人のパンダ。
何ともリラックスしているというか、無防備というか。

左上の写真は岩にしがみついて右上の写真は仰向けに寝ているんです。
こちらは子供のパンダ。
細い筍を夢中で食べていました。
寝っころがりながら、或いはこちらの方をじっと見ながらと、何とも愛らしい姿でした


九寨溝にて

山、湖、滝と、都会の中国とは別世界、
おまけに、大きな大陸らしく美しい景色もどこまでも続いていて大きかった。
エメラルドグリーン(左)、
今まで私が見たどのエメラルドグリーンよりも美しい色、
階段から降りていくと吸い込まれそうなほどの透明感でした。


チベット民族衣装50元から一挙に10元まで値下げ、おまけに無理やり着せられたので記念にパチりッ。(右)
この美しい景色はきっとチベットの人々が守ってくれたお蔭に違いないと、感謝の気持ちを込めて。
九寨溝では中国国内の人が多く、行くところどころ写真スポットでの争奪戦が。
次は私たちの番と、待っているとすっと入ってきて順番を取られてしまいます。次こそはと待ってるとまた別の人がすっと。

美しい湖の柵越しに、景色に見とれていると突然隣から肘鉄が・・、
 「ツーショットの邪魔だからどけ!」という意味らしい。 「エ、エッ〜!」

今は中国にいるのだという、臨場感たっぷりの瞬間でした。
中には丁寧に、申し訳なさそうに言ってくれた方もおられました。
ホッ!」
黄龍にて
酸素ボンベ持参で標高3,560mのところまで上がっていきました。
途中までロープウエイ、その後徒歩で4〜5時間かけて、
ここもやはり大きな大陸らしく美しい景色はどこまでも続いていました。

余りの広さに全部制覇したらもうくたくた・・
おまけに軽い高山病にかかったらしく、暫くの間頭痛が治りませんでした。

帰路迷いそうになり、二人連れの中国人女性に道を尋ねることに、
地図と照らしながら二人で一生懸命説明してくれた後
別れ際には「気を付けて〜!」と日本語で。 ホッと疲れが抜けました〜。




上海にて

別世界から中国一の大都会上海へ、成都から飛行機で3時間程で到着。
景色だけでなく気温も冬から真夏へと一っ跳びでした

私にとっては2度目の上海、変化も少しばかり感じてこられました。。

    

左が1998年に建てられた金茂(ジンマオ)ビル、真ん中は2008年に建てられた上海ワールドフィナンシャルセンター、
そして右が今建設中で20014〜15年に完成予定の上海中心(センター)、

ちなみに、上海センターの高さ予定は632m、スカイツリーより2m低いそうです。

 
上海ワールドフィナンシャルセンターの100階展望台から撮った写真。
中心右寄りに大きく写っているのが金茂ビル、左奥が今建設中の上海センター、左手前が写真を撮っている100階展望台。

これ、すごくないですか?
つまり上の三つの超高層ビルがこの距離に建っているんです。

今地割れが起こっているそうです。なのでこれ以上の建設はしないのだとか。。
上海会館で
昼食は点心のコース料理をいただきました。
小龍包から季節のフルーツまで、どのお皿もさすがのお味でした。

デザートはマンゴープリン。
いつものようにそのまま頂こうとしたら、一緒に添えてあった(らしい)ミルクをバサッとかけてくれました。
練乳(甘くなかったので多分エバミルク)だそうです。
 こんな頂き方をするんですねぇ。 知りませんでした。

上海、宿泊したホテルで

「中国へ来たらやはり本場のお茶を頂かなくちゃ〜!」と注文しました。
でも、添えられたつまみは「柿の種」。「愕」

亀田製菓発の「柿の種」は今海外に飛んでますよね。ここ中国ではすでに浸透までしているのでしょうか?

右は上海のファミリーマートで購入したお菓子。
ちびまる子ちゃんの中身は月餅でした。
左上のピーナッツ、「柿の種」にヒントを得たのかどうかは分かりませんが
唐辛子と山椒で辛味をつけています。
辛味がピーナッツに良く浸みて・・ちょっとお勧めです。
(ちなみに横浜中華街にもありました。)


豫園は2度目。
以前来た時からずっと解決されないでいた疑問が、今回やっと解決することができました。


中国の古い建物によく見られる屋根の形
どうして先がこのようにカーブしているの?(左)

これは龍のしっぽなのだそうです。
中国の建物は家具も皆木で作られている。
ということは火事になったら燃えてしまう。

つまり龍が屋根の上で火事から守ってくれている、ということ。
龍は海にすんでいるので火事になったら水をいっぱい運んできてくれるから大丈夫、
ということなのだそうです。

鼎泰豊にて
こちらでも上海名物の小龍包をいただきました。(左)

映画「ウインターソング」では「酸辛タン麺(サンラータンメン)」を注文するシーンが2度出てきます。
それ以来一時嵌ってしまったメニューですが
こちらのレストランで思いがけず頂けました。 やはりお味は良かったです〜。
(右)


ガイドさんよりの耳寄りな話

その1.楊貴妃の話
  絶世の美女、楊貴妃さんの身長と体重を教えてもらいました。
  身長・・155センチメートル   体重・・・70キログラム
  唐の時代はふくよかなのが美人とされていたそうです。

その2. 炊飯器の話
  中国人観光客に大人気の秋葉原電気街。
  日本で6万円ほどのタイガーの炊飯器、上海で買うと関税とかの関係で10万円するそうです。
  ちなみにそのガイドさん、以前に中国国内生産の炊飯器を200〜300元(1元=14円程)ほどで購入したとのこと、
  ご飯は焦げるし、挙句に1年ほどで壊れてしまったそうです。 
日本の炊飯器で炊くと(お粥もできるし)、「美味しい〜!」のだそうです

その3.山口百恵さんの話
  上海のどこだったか忘れてしまいましが、柱に山口百恵さんの大きな写真が貼ってありました。
  中国で80年代、90年代は日本ブームだったそうです。
  山口百恵さんは一番有名で、一時日本でも流行ったテレビドラマの「赤いシリーズ」も見ていたそうです。
  今でも彼女は人気があるのだそうです。
 
 そういえば、初回の中国旅行の際購入してきた男性歌手のCDに、彼女(百恵さん)を懐かしんで唄っている曲がありましたが・・、
  そのわけ、今繋がりました。
 ちなみにその曲、百恵さんの「ありがとうあなた」をカバーしたものです。